有限会社メディアキューブ:名古屋~各種イベントの企画・制作・運営、愛知・岐阜・三重~

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プロ集団

お盆の一週間は連続7日間の現場でした。
名古屋市内のとある夏祭りのステージで、
進行や、その他運営をお手伝いさせていただきました。
(お話が長くなりますが、最後までお付き合いくださいませ)

地元の団体から大物芸能人まで、
それはそれはバラエティに富んだステージプログラムでしたが、
内容の変更あり、飛び入りあり、炎天下、雨あり風ありと、
なかなかの賑やかな現場でした。

特に大事もなく日程をこなした、いよいよ最終日、
そのトラブルは起こりました。

連日の猛暑と砂ぼこりで音響機材の調子が悪くなった様なのです。
このままでは本番中にいつ機材がダウンしてもおかしくない、
すぐに同タイプの物を用意して入れ替える必要があるという状態
です。
音響機材のダウン、これはステージイベントの中止・中断を
意味します。

次の本番まで30分。
どんなに急いでも代替機の手配は間に合いません。
現場に居合わせたあらゆるスタッフで急いで話し合いが
行われます。テントの中で立ちながら、汗を拭きながら。

本来ならここで進行である私が指揮を取らなければならないのですが、
とりまく状況は厳しく、まずはクライアントや広告代理店
など、関係者に現在の状況を説明することしか出来ません。

(この日の音響機材は、また別のところから借りてきたものでした。)

そんな時、この現場でずっと一緒に現場をやってきたその
ベテラン音響スタッフが動いてくださいました。
偶然現場に居合わせた別の音響会社の社員に掛け合い、
機材の手配を頼んでくれたのです。

ここで本来ならお金の話になりますが、今の状況からして
機材の手配が最優先。「お金の話は後で相談しましょう」と
クライアントに理解を求め、発注しました。

話はまだ続きます。

新しい機材が届くまでは約1時間。それまでは到底待てません。
まずは今のままの機材で本番を始め、機材が届き次第ステージを
中断して機材を入れ替える作戦となりました。

すべてのスタッフの同意を得て本番は少々の遅れを持って開始。

そして新しい機材が届き、
ステージをしばらく休憩にして急いで機材を入れ替えます。
でも簡単に入れ替えと言っても、
本当に入れ替えていてはまた調整に何十分もかかるので、
ケーブルを経由してうまくつなぎます。

簡単な調整をしてステージを再開。この時点で20分の遅れです。

このままだとこの後たくさんあるプログラムがすべて後ろに
ずれ込みます。

この後にはこのイベント一番の大物芸能人のステージが
控えています。
できることならこの遅れをそれまでに取り戻したい。
でも、20分なんで時間を取り戻すことは簡単にはできません。

ところが、ここでも救いの手が差し伸べられました。

その時本番中だった出演団体の責任者が「20分の遅れをとりもどす」と
言ってくれたのです。つまり、自分たちのステージを20分短くする、
と言うのです。

この団体には秒単位の台本もあって、出演者もプロばかりが
揃っています。ファンもたくさん来ています。
現場で急に20分も短縮するのはかなり大胆な判断が必要になります。

進行としては心苦しいですが、その責任者の腹は決まってました。
その尊敬すべきご判断に甘えさせていただく事にしました。

そこからです。その団体の鮮やかな本番さばき。
責任者のすばやい判断と指示。ただただ圧倒されました。
そして本当に20分を取り戻したのです。

私もその場その場では精一杯のつもりでも、
今思い返せばまだまだすべき事があったはず。
誠に情けない限りです。
でも今回は回りを固めてくださったプロの方々に救われました。

みなさん、本当にありがとうございました。
みんなで力を合わせてこそのイベントの成功。
久しぶりにこの業界に飛び込んだ頃の感覚が
よみがえりました。

自分自身、反省すべき点はたくさんありました。
そんな意味でもこの現場はとても意義のある、
そして思い出に残る仕事になりそうです。

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